ドレスアップ目的や小さい子供がいる家庭の車には、リアモニターは必需品ですよね。
アニメやDVDを見せるのに「ヘッドレストモニター」や「フリップダウンモニター」は最適です。
最近のヘッドレストモニターは、画質も良くて価格が安いものが増えてきたので気になっている方も多いはず。ただ気になるのが「車検」の問題ですね。
ヘッドレストモニターは車検に通らないという声をよく聞きます。
実際、保安基準に照らし合わせるとヘッドレストモニターを装着したまま車検に通すのは、今はかなり厳しい状況でムリだと思った方がいいです。
しかし、モニターすべてが車検NGというわけではないので、モニターの種類ごとに「車検時にOKなのか?NGなのか」を詳しく紹介します。
保安基準を理解してモニターを選べば、取り締まりに怯えたり車検の時に困ることもありません。
【モニター別】車検にOK・NGの判断基準
ヘッドレストモニターは基本的に車検NG
昔はヘッドレストモニターを装着していてもそのまま車検も問題なく通っていましたが、最近はほぼNGです。
「カバーをつけていれば大丈夫」という人もいますが、カバーを付けていても触って確認されてNGになるでしょう。
証明書類付きのヘッドレストモニターは車検に通ると言われています。
しかし、今は売っているのを見たことがないので、埋込み型のヘッドレストモニターはすべて車検には通らないと思ったほうがよいです。
埋込み型のヘッドレストモニターは確実に車検NGですが、ステーやアームを取り付けてヘッドレストの後ろや横に取りつけるタイプのモニターは基本的には問題ありません。
基本的にと書いた理由は、検査官の判断によりNGと言われる可能性が少なからずあるからです。ステーやアームで取り付けたリアモニターは簡単に外すことができるので、もし指摘されてもすぐに対処が可能です。
なので、「車検が心配・・・」という方はヘッドレストの後ろや横に取りつけるタイプを装着すると車検も安心ですね。
または車検の時は割り切って取り外すということであれば、ヘッドレストモニターを装着するのもひとつの手です。
この場合は、できるだけ配線が簡単に取り外しできるタイプのモニターを選択するようにしましょう。
配線が多いモニターは取り外すのも面倒で、取りつけるときも大変です。
フリップダウンモニターは基本的にOK
フリップダウンモニターを取り付けて車検に通らないという話は、今のところ聞いたことがありません。
もちろん、取り付けている車が何の問題もなく車検に通っているのを多数確認しています。
もし通らない可能性があるとすれば、「取り付けに問題があり走行中に外れそう」「あきらかに後ろに乗っている人に危険な取り付け方」などの場合です。
ショップなどで装着してもらったら、取り付けに問題があることは考えにくいので、自作DIYで取りつける方はしっかり固定ができるように装着しましょう。
フリップダウンモニターの取り付けは、天井の内装に穴を開けて加工が必要なので、自信がない方はプロにお願いしたほうがいいでしょう。
ネット通販などで安く購入して少しでも金額を抑えたいなら、持ち込み加工をしてくれるお店を探すと工賃を抑えることができます。
持ち込みができる知り合いのショップなどがない場合は、自分が住んでいる地域の持ち込み可能なお店を無料で検索できるサービスを利用すると、簡単に探すことができます。
事前に工賃などを確認しておけば、後から「思ったより金額が高かったなぁ・・・」となることもないので安心ですよ。
サンバイザーモニターは基本的に車検NG
リアのモニターではありませんが、サンバイザーモニターを検討している方もいると思います。
サンバイザーモニターも残念ながら車検NGです。証明書がついているタイプなら車検に通せると聞いたことはありますが、今は販売しているのを見たことがありません。
また、「車検の時に配線だけ外しておけば問題ない」という方もいますが、これもNGです。
配線だけ外してもサンバイザーモニターを見られれば確実にNGと言われます。
装着しないほうがいいと思いますが、どうしても付けたい場合は車検の時は取り外して受けるようにしないと間違いなく指摘されるでしょう。
ヘッドレストモニターは交通違反で切符を切られる?
ヘッドレストモニターを装着していると、白バイやパトカーに止められて違反で捕まるのか気になる方もいますよね。
車検に通らないということは、保安基準を満たしていないということなので厳密に言えば整備不良の状態です。
なので、ヘッドレストモニターが原因で捕まった場合は切符を切られますが、モニターが原因で捕まったという話は聞いたことがありません。
グレーですが今のところは、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
ヘッドレストモニターまとめ
ヘッドレストモニターは装着したままだと今は車検に通りません。
なので、埋込み型ヘッドレストモニターではなくステーやアームで取りつけるタイプを装着するか、車検の時は取り外すのを覚悟してヘッドレストモニターを装着するかのどちらになりますね。
自分で取り付けができるなら、フリップダウンモニターを通販で安く購入して装着するのもいいと思います。
最近は安くても品質のよいフリップダウンモニターが増えてきているので、自分の使い方にあったモニターを賢く選びましょう。