圧倒的な見た目のカッコよさで人気のオーバーフェンダー!
カスタム系の雑誌やイベントを見に行くと、装着している車を結構見かけますよね。
リムの深いホイールを履きたいときにも外せないアイテムです。ただ、「車検はそのまま通るの?」って疑問に思いますよね。
車検にそのまま通るかどうかは、車検証に記載されている全幅を±20mmを超えていないかどうかが判断基準になります。
- 片側10mm以内に収まっているか?
- 取り付け方法に問題はないか?
この2点に問題がなければ車検は問題なく通ります。しかし、片側10mmを大幅に超えるようなド派手なオーバーフェンダーを装着した場合は「構造変更」が必要になります。
オーバーフェンダーを装着する場合は、いろいろと注意しなければいけないことがあります。
ちょっと分かりにくく、誤解している人も意外と多いので詳しく解説します。
新規検査か継続車検かで判断が変わる
フェンダーは指定部品です。国土交通省は軽自動車も含めて、全幅±20mm以内の変更はOKとしています。
しかし、「オーバーフェンダーは取り付けただけでそのまま車検は通らない」という意見もよく聞きます。
どちらの意見も正しいのですが、なぜ意見が別れるのか?それはナンバーを取得する前の取り付けか、取得後の取り付けかでOKとNGの判断が変化するからです。
今乗っている車両に片側0.9mmのオーバーフェンダーを取り付けて車検に通す場合は問題なくOKです。しかし、ナンバーのない中古車を購入するときに±20mm以内であっても、装着した状態で新規検査を受けるとNGとなります。
なぜこのようなことになるかと言うと、継続検査の場合は20mmを超えていない場合は軽微な変更になるので問題ないのですが、新規検査の場合は装着した状態で車幅を計測されるので車検証の数値とオーバーフェンダーの分で差異が出るのでダメなのです。
新規検査の場合でも、ナンバーを取得した後に左右で20mm以内のオーバーフェンダーを装着すればもちろん問題はありません。20mmを超える場合は構造変更が必要です。
オーバーフェンダーの取り付け方法にも決まりがある
オーバーフェンダーだけに限った話ではありませんが、取り付け方法は3つの区分に分けられています。
- 簡易的取り付け(工具を使用せず手で簡単に取り外せる取り付け方法)
- 固定的取り付け(ボルトやナットによる取り付け方法)
- 恒久的取り付け(溶接やリベットなどによる取り付け方法)
構造変更をしないオーバーフェンダーを取り付ける場合は、両面テープやネジ止めになると思いますのでこの場合は問題ありません。
溶接やリベット止めでオーバーフェンダーを装着した場合は、20mm以内であってもそのままでは車検に通らなくなるので注意してください。
オーバーフェンダーを軽自動車に取り付けるときの注意点
軽自動車にオーバーフェンダーを装着するときは、よく考えてから装着しないと後悔するかもしれません。
±20mm以内のオーバーフェンダーなら問題はもちろんありませんが、20mmを超えるオーバーフェンダーを装着した場合は確実に白ナンバーになります。
白ナンバーになると普通車扱いなので税金が高くなります。
理解した上で装着して構造変更するならよいのですが、知らずに装着してしまうと車検の時にかなり困ることになります。
構造変更して白ナンバーにするか、オーバーフェンダーを一度外して車検を受けて車検後にまた装着するかどちらかを選択しなければいけなくなります。
構造変更しなかった場合は整備不良で反則切符を切られる可能性もあります。安心して乗るためには20mm以内に収まるオーバーフェンダーを装着するか、構造変更を覚悟してオーバーフェンダーを装着するか検討して装着しましょう。
構造変更すると残りの車検期間はなくなる
オーバーフェンダーを装着して構造変更をする場合は、車検の残り期間を考えて装着しましょう。
なぜなら、車検期間を残したまま構造変更で車検証の車幅のみ書き換えてもらうことはできないからです。
構造変更すると残りの車検期間は無くなり、その日から2年の有効車検になります。
重量税の払い戻しなどもありませんので、次回の車検に合わせて構造変更すると損せずにすみます。
フェンダー叩き出しも構造変更は必要?
オーバーフェンダーではありませんが、フェンダー叩き出しも20mmを超えるか超えないかで判断されます。
明らかに純正のフェンダーと比べると出ていると検査員に気が付かれると車検は通りません。しかし、フェンダーの爪折り機などを使って微妙にフェンダーを出すぐらいなら指摘されないことが多いです。
なので、なんちゃってブリスターフェンダーぐらいなら、ほぼ気が付かれずにそのまま車検に通る可能性は高いです。
オーバーフェンダーまとめ
最近は車種別のオーバーフェンダーキットも増えてきて、完成度も高いので検討している人も多くなってきています。
オーバーフェンダーを装着するときは左右±20mm以内に収まる場合はそこまで気にしなくても大丈夫ですが、20mmを超えるオーバーフェンダーの場合は構造変更が必要なのでカスタムするときはよく考えたいところです。
派手なオーバーフェンダーに深リムホイールの組み合わせは、かなりカッコいいので個人的には構造変更してでも装着したい派です。
仕様に合わせてオーバーフェンダーを取り入れて、合法カスタムカーライフを楽しみましょう!