ウインカーを電球からLEDに変更してカスタムするときに面倒なのがハイフラ対策です。
「ハイフラ対策って具体的にどうするの?」
「そもそもハイフラ対策がよくわからない」
など、対策のやり方がよくわからないという人もいると思います。
そんな方へ2019年最新のベストな対策法方をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、もうハイフラ対策で悩むことはありません。
ハイフラ対策が必要な理由
まず、知っている方も多いかと思いますが「なぜ、ハイフラ対策が必要なのか?」を簡単に説明します。
ウインカーを電球からLEDバルブに交換するとウインカー点灯時の消費電力がものすごく少なくなります。
車はウインカーの電力がきちんと消費されていないと、「電球が切れた」と判断してウインカーを高速点滅させてドライバーに球切れを教えてくれます。
この状態をハイフラといい、高速点滅状態を正常な点滅スピードに戻すことをハイフラ対策といいます。
ウインカーをLEDバルブに交換したときはもちろんですが、自分でLEDテールを作ったり自作加工品を装着する場合など、ウインカーをLED化するとハイフラ対策が必要になってきます。
ハイフラ対策方法は車種により変わる
ハイフラ対策はICリレー交換かメタルクラッド抵抗のどちらかでやるのが一般的です。
ベストな対策方法はICリレーに交換することですが、すべての車種が交換できるわけではないので注意が必要になります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、自分にあった方法を選択するようにしましょう。
①メタルクラッド抵抗でハイフラ対策をする
メタルクラッド抵抗は古い車両から今の新型まで、ほぼすべての車種でハイフラ対策ができます。
メリット・デメリット
■メリット
・ICリレーと比べて金額が安い
・ICリレーと違い車種を選ばない
・故障することがほとんどない
■デメリット
・発熱するので取り付け場所に注意が必要
車種を選ばずハイフラ対策ができて費用が安くすむので、費用をかけたくないならこちらがオススメです。
しかも故障することはまずないから、長く使えてコスパもいいのは嬉しいポイント。
しかし、1つだけデメリットがあり本体部分がかなり熱くなるので取り付けには注意が必要です。
テールの裏面などに貼りつけるとテールが溶ける可能性が高いので、メタルクラッド抵抗を使う場合は車の金属部分にしっかり固定しましょう。
この商品のような土台が付いたタイプの抵抗なら、別途用意する必要が無いので手間がかかりません。
取り付けはウインカー配線とアース線に並列に接続するだけなので簡単です。
ただ、中には「新車だから配線にエレクトロタップで付けたくない」って方もいるかと思います。
そんな人には、接続がカプラーオンでできるタイプのメタルクラッド抵抗がおすすめです。
このタイプの抵抗なら配線を傷つけること無く装着できるから、元に戻すのも簡単です。
人気のある車種は結構対応しているので、興味があれば下の適合表で自分の車種が対応しているか見てみてください。
普通のメタルクラッド抵抗に比べてちょっと金額は高く、すべての車種に対応しているわけではありませんが『配線を傷つけず、いつでも元に戻せる』メリットを考えれば金額は妥当なところです。
②ICリレー交換でハイフラ対策をする
ICリレーが付いている車両の場合は、LED対応のICリレーに交換することがオススメです。
メリット・デメリット
■メリット
・純正ウインカーリレーと交換するだけ
・発熱しないので安心感がある
■デメリット
・品質が悪いものはすぐ壊れる
・金額がメタルクラッド抵抗より高い
・アンサーバック機能が正常に動作しなくなる場合がある
・ウインカー電球が切れた場合わからない
・純正リレーが交換しにくい車種がある
オススメの理由は簡単に交換できて、しかも発熱の心配もなく安心感がとても高いからです。
きちんとしたICリレーに交換すれば故障の心配もなく、トラブルフリーでメンテナンス等も必要ありません。
メタルクラッド抵抗と比べると少し金額は高くなりますが、ICリレー交換できる車種は迷わずこちらを選びましょう。
購入するときの注意点としては、「年式、型式をよく確認する」「前期・後期でピン数が違う場合がある」など車名やメーカー名だけで選ばないこと。
きちんと調べて購入しないと、最悪の場合は装着できない可能性もあります。
後はあまり安いICリレーを購入しないこと。見た目は同じでも「アンサーバックに対応していない」「1回目の点灯が長い」などの不具合が出る可能性が高いです。
人気があるのはヴァレンティなどのICリレーです。
総合的に考えると、ウインカーリレーがある車種の場合はICリレーへの交換がベストです。
ウインカーリレーが付いているかどうか調べる方法
最近の新しい車はほとんどウインカーリレーが付いていません。
リレーではなく車両のシステムで制御されているので、リレー交換ができなくなっています。
自分の車にウインカーリレーがあるかどうかを調べる方法は2種類あるので、よくわからない方は次の方法で確認してみてください。
ウインカー点滅時の作動音で判断する
一番簡単な方法はウインカー点滅時の作動音を聞くことです。
ウインカーをONにしたときに室内で作動音がしますが、ウインカーリレーがある車は「カチッ、カチッ、カチッ」という機械的な作動音がします。
最近の新しい車のようにウインカーリレーが付いていない車は「ピコッ、ピコッ、ピコッ」という感じの電子音になってます。
聞き比べるとすぐに分かりますが、初めて調べるときは判断できないことがあるかもしれません。
その場合はもう一つの「検索する方法」で調べましょう。
「車名 型式 ICリレー」などでネット検索する
ネット検索してICリレー交換できるか調べると簡単にわかります。
ただし、型式は最低限必要なのでわからない方は車検証で確認しておきましょう。
検索するときは「車名 型式 ICリレー」や「車名 型式 ハイフラ対策」みたいな感じで調べるとすぐにわかります。
Googleで検索するのもいいのですが、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトで検索しても調べられます。
ICリレー交換できる車種の場合は、検索の結果にICリレー機がたくさん出てきます。
出てこない場合は対応するICリレーが無いということです。
LEDレギュレーターがあまりオススメできない理由
メインのハイフラ対策はICリレー交換かメタルクラッド抵抗の取り付けですが、実はもうひとつ方法があります。
それは、PIAAのLEDレギュレーターで対策する方法です。
ただ、LEDレギュレーターを使用するのはあまりオススメできません。
LEDレギュレーターには以下のような問題点があります。
LEDレギュレーターの問題点
・相性の問題があり取り付けてみないとわからない
・PIAAのLEDバルブとセットで使用を前提
・熱による本体の故障
・配線部分の接触不良が多い
など、検索してみればわかりますがトラブル報告が結構多いです。
PIAAのLEDバルブとセットで使用する場合や、自分で取り付けできて設定や不具合の対処が苦にならないのであれば選択肢の候補にいれるのもありですが。
取り付け後の設定の手間やトラブル時の対応を考えると、自分で対応ができないならICリレーかメタルクラッド抵抗でハイフラ対策したほうがよいですね。
ハイフラ対策まとめ
メタルクラッド抵抗とICリレーどちらでもハイフラ対策ができる場合は、ICリレーに交換が安心して使用できます。
リレー交換できない場合はメタルクラッド抵抗での対策を選択しましょう。
不具合があったときに自分で対応ができない人にはオススメはできませんが、ICリレー交換ができない車種でメタルクラッド抵抗の取り付けがどうしても嫌な方は、LEDレギュレーターという選択肢もありです。
LEDレギュレーターは価格も高く相性などの問題もあるので、購入する場合はよく検討しないと後悔する可能性が高いです。
ウインカーLED化でさけては通れないハイフラ対策は、メリット・デメリットをよく考えて対策方法を選ぶようにしましょう。