2025年現在、LEDウインカーによるハイフラ現象(ハイフラッシャー)の対策は、従来の方法に加え、よりスマートな手法も登場しています。ここでは、初めてハイフラ対策をする初心者にも分かりやすく、最新の対策方法を解説します。
この記事を読めば、もうハイフラ対策で悩むことはありません。
そもそもハイフラってなに?
まずはハイフラについて簡単に説明します。
ウインカーを電球からLED化するとウインカー点灯時の消費電力がものすごく少なくなります。
LEDウインカーは電球と比べると消費電力が小さいため、車両側が「電球が切れた」と誤認識してウインカーを高速点滅させてドライバーに「電球が切れてるよ!」と教えてくれます。
この高速点滅状態をハイフラといい、高速点滅状態を正常な点滅スピードに戻すことをハイフラ対策といいます。
ウインカーを電球からLED化してカスタムするときに面倒なのがハイフラ対策です。
「ハイフラ対策って具体的にどうするの?」
「そもそもハイフラ対策のやり方がよくわからない」
など、初心者の方は対策方法がよくわからないと思いますので現在主流の対策方法を解説します。
LEDバルブ交換や自分でLEDテールを作ったり自作加工品を装着する場合など、これからウインカーをLED化する全ての方にぴったりな対策方法が簡単に理解できます。
2025年最新版!ハイフラ対策方法 3選
ハイフラ対策はウインカーをどの方法でLED化するかで最適な方法が変わります。
どんな車種でも対策できるメタルクラッド抵抗、定番のICリレー交換、LEDバルブ交換なら抵抗内蔵型が簡単で大体この3パターンのどれかで対策するのが一般的です。
それぞれメリットとデメリットがあるので、これから詳しく解説します。
①メタルクラッド抵抗でハイフラ対策をする
メタルクラッド抵抗は古い車両から今の最新型車両まで、ほぼすべての車種でハイフラ対策ができます。
メリット・デメリット
■メリット
・ICリレーと比べて金額が安い
・ICリレーと違い車種を選ばない
・故障することがほとんどない
■デメリット
・取り付けが少しめんどくさい
・発熱するので取り付け場所には注意が必要で固定必須!
車種を選ばずハイフラ対策ができて費用が安くすむので、費用をかけたくないならこちらがオススメです。
しかも故障することはまずないから、長く使えてコスパもいいのは嬉しいポイント。
しかし、1つだけデメリットがあり本体部分がかなり熱くなるので取り付けには注意が必要です。
テールの裏面などに貼りつけるとテールが溶ける可能性が高いので、メタルクラッド抵抗を使う場合はステーなどを使って車体の金属部分にしっかり固定しましょう。
この商品のような土台が付いたタイプの抵抗なら、ステーを別途用意する必要が無いので手間がかかりません。
取り付けはウインカー配線とアース線に並列に接続するだけなので簡単です。
ただ、「配線にエレクトロタップで付けたくない」という方も多いと思います。
そんな人には、接続がカプラーオンでできるタイプのメタルクラッド抵抗がおすすめです。
このタイプの抵抗なら配線を傷つけること無く装着できるから、元に戻すのも簡単です。
人気のある車種は結構対応しているので、興味があれば下の適合表で自分の車種が対応しているか見てみてください。
普通のメタルクラッド抵抗に比べてちょっと金額は高く、すべての車種に対応しているわけではありませんが『配線を傷つけず、いつでも元に戻せる』メリットを考えれば金額は妥当なところです。
②ハイフラ防止リレー(ICリレー交換)でハイフラ対策する
ICリレーが付いている車両の場合は、LED対応のICリレーに交換することがオススメです。
メリット・デメリット
■メリット
・純正ウインカーリレーと交換するだけ
・電球とLEDバルブ混合でもすべてLED化してもどちらも対応
・発熱しないので安心感がある
■デメリット
・品質が悪いものはすぐ壊れる
・金額がメタルクラッド抵抗より高い
・アンサーバック機能が正常に動作しなくなる場合がある
・ウインカーのLEDバルブ、電球が切れた場合わからない
・純正リレーが交換しにくい車種がある
オススメの理由は簡単に交換できて、しかも発熱の心配もなく安心感がとても高いからです。
きちんと信頼性のあるICリレーに交換すれば故障の心配もほぼなく、トラブルフリーでメンテナンス等も必要ありません。
メタルクラッド抵抗と比べると少し金額は高くなりますが、ICリレー交換できる車種なら迷わずこちらを選びましょう。
購入するときの注意点としては、「年式、型式をよく確認する」「前期・後期でピン数が違う場合がある」など車名やメーカー名だけで選ばないこと。
きちんと調べて購入しないと、最悪の場合は装着できない可能性もあります。
後はあまり安いICリレーを購入しないこと。見た目は同じでも「アンサーバックに対応していない」「1回目の点灯が長い」などの不具合が出る可能性が高いです。
人気があるのはヴァレンティなどのICリレーです。
総合的に考えると、ウインカーリレーがある車種の場合は定番のICリレー交換がベストです。
ウインカーリレーがついているかどうか調べる方法
最近の新しい車はほとんどウインカーリレーが付いていません。
リレーではなく車両のシステムで制御されているので、ウインカーリレーという物がなくリレー交換ができなくなっています。
自分の車にウインカーリレーがあるかどうかを調べる方法は2種類あるので、よくわからない方は次の方法で確認してください。
ウインカー点滅時の作動音で判断する
一番簡単な方法はウインカー点滅時の作動音を聞くことです。
ウインカーをONにしたときに室内で作動音がしますが、ウインカーリレーがある車は「カチッ、カチッ、カチッ」という機械的な作動音がします。
最近の新しい車のようにウインカーリレーが付いていない車は「ピコッ、ピコッ、ピコッ」という感じの電子音になってます。
聞き比べるとすぐに分かりますが、初めて調べるときは判断できないことがあるかもしれません。
その場合はもう一つの「検索する方法」で調べましょう。
「車名 型式 ICリレー」などでネット検索する
ネット検索してICリレー交換できるか調べると簡単にわかります。
ただし、型式は最低限必要なのでわからない方は車検証で確認しておきましょう。
検索するときは「車名 型式 ICリレー」や「車名 型式 ハイフラ対策」みたいな感じで調べるとすぐにわかります。
Googleで検索するのもいいのですが、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトで検索しても調べられます。
ICリレー交換できる車種の場合は、検索の結果にICリレー機がたくさん出てきます。
出てこない場合は対応するICリレーが無いということです。
③抵抗内蔵のLEDバルブに交換する
抵抗内蔵のLEDバルブは、ハイフラを防ぐための抵抗器がバルブ本体に内蔵されたタイプです。これを使う最大のメリットは、配線加工が不要で、純正バルブと交換するだけで簡単にLED化できることです。
従来のLEDバルブは別途キャンセラー(メタルクラッド抵抗)の取り付けや、ICリレー交換をする必要があり取り付けには電気知識や工具が必要でしたが、抵抗内蔵型なら初心者でも簡単に交換可能。
抵抗取り付けなどの配線の取り回しが不要なため、見た目もスッキリし、熱対策や固定の手間もありません。
さらに、LEDバルブの種類によってはCANバスエラー(球切れ警告)にも対応しているモデルがあり、エラー警告灯が点灯しにくいというメリットもあります。
LEDならではの省電力・長寿命はそのままに、手軽にLED化・ハイフラ対策ができるのが魅力です。「簡単・安心・キレイ」を求めるなら、抵抗内蔵型LEDバルブはとてもおすすめです。
ハイフラ対策まとめ
最終的にはどのようにLED化するのかにあわせて対策方法を選ぶことになります。
・簡単にLED化したいなら抵抗内蔵のLEDバルブへ交換かICリレー交換
・少しでもコストを抑えたいならメタルクラッド抵抗の取り付け
・自昨でウインカーをLED化するならICリレー交換かメタルクラッド抵抗取り付け
メタルクラッド抵抗とICリレーどちらでもハイフラ対策ができる車両なら、ICリレー交換が安心して使用できます。
リレー交換できない車両の場合はメタルクラッド抵抗での対策か抵抗内蔵のLEDバルブを選択しましょう。
ウインカーLED化でさけては通れないハイフラ対策は、メリット・デメリットをよく考えて対策方法を選びましょう。